楽脈顆粒の日本名『冠元顆粒』
製造先: 華西医科大学製薬廠
職場や運動場などで突然胸が締めつけられるような痛みに襲われ、そのまま帰らぬ人にそんな心筋梗塞が、働き盛りの男性の間で増えているという。
中国では古代よりこれを「真心病」と呼び、死に直結する病として恐れられてきた。とはいえ手をこまねいてきたわけではなく、真心病に対しては数多くの処方が考えられてきた。
速やかに痛みを取り除くためには、何よりも発作を鎮めるための開竅薬(かいきょう:一種の気付け薬)が必要になる。最もよく用いられるのは芳香性の蘇合香、麝香、冰片(ボルネオール)などで、処方としては冠心蘇合丸、応心六神丸などが有名である。これらの薬は服用後、口腔粘膜や呼吸器粘膜で速やかに吸収されるため即効性がある。
心筋梗塞は、心筋に栄養や酸素を運ぶ冠状動脈の詰まりが根本原因なので、冠状動脈を拡張し、血流量を増やす丹参、川きゅう、赤芍、紅花などの生薬も欠かせない。処方としては「楽脈顆粒」(冠元顆粒)、「九龍丹」、「血栓心脈寧」などが有名、「楽脈顆粒」(冠元顆粒)について、日本にはこの処方の改型である冠元顆粒が輸入されている
楽脈顆粒は、年齢と共に悪くなった血液をさらさらにし、流れを良くする作用が、漢方薬の中でも最も優れているとして古来より珍重された生薬「丹参(タンジン)」を主成分とし、漢方薬の使いやすさと西洋薬の切れ味を持つものとして他の生薬を配合して開発されたものです。
楽脈顆粒主成分「丹参(タンジン)」の作用には
1:血管を広げ、血流量を増やす。
2:血圧を下げる。
3:血栓ができるのをふせぐ。
4 :血液の粘度を下げ、さらさらにする。
5:血液の老化を防ぐ。
6:血液や血管が活性酸素(過酸化脂質)に侵されるのを防ぐ。
7:余分なコレステロールや中性脂肪を防ぐ。
楽脈顆粒の他の成分の作用として:
血行改善成分:センキュウ、シャクヤク、コウカは、血管や血の流れを改善し、頭痛、肩こり、冷え、のぼせ、貧血などを改善します。また、血が淀んだり詰まったりすることを防ぎますので、そうしたことで起こる体の不具合や不調を防ぐために使われます。
活力改善成分:モッコウ、コウブシは、神経系などの不調を改善することで、だるさ、疲れやすさ、体調不良などの、状態を防ぐためにつかわれます。
楽脈顆粒の主な成分
本品1日量3包(9g)中、下記成分および分量の生薬より製した冠元顆粒エキス4.5gを含有します。
・センキュウ・・・・・・・・・・・2.250g
・シャクヤク・・・・・・・・・・・2.250g
・コウカ・・・・・・・・・・・・・2.250g
・モッコウ・・・・・・・・・・・・1.125g
・コウブシ・・・・・・・・・・・・1.125g
・丹参・・・・・・・・・・・・・・4.500g
楽脈顆粒の効能
中年以降または高血圧傾向のある人の次の諸症:頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸に適用